歯周病は完治するのが難しい病気です。
しかし、完治しないというわけではありません。
時間がかかるというだけで、治療を続けていればいずれ完治するのです。
しかし、単に症状が和らいだのか、あるいは完治したのかがわかりづらいため、判断が難しいでしょう。
歯周病が完治したのかどうかを、どのように判断するのか解説します。
歯周病の完治を判断するポイントは?
歯周病の治療を受けている中で、完治したかどうかを判断するポイントは何でしょうか?
歯科医院での検査結果によって完治したか否かを判断しますが、1つの検査ではなく複数の検査を受けて判断します。
まずはプローブを使用して歯茎と歯の間にできた隙間である歯周ポケットの深さを測り、歯周病の進行具合を確認することになるでしょう。
歯茎の状態(炎症や腫れ)や出血の有無、歯が動く動揺があるか、ある場合にはどの程度なのかも確認します。
また、レントゲン撮影をして骨の吸収状況を確認することで、歯周病の進行具合を詳細に判断することになるでしょう。
自分で行う口腔ケアによる判断方法として、まずは歯茎からの出血を確認してください。
歯磨きや歯間ブラシの時に出血がなければ、歯周病の進行が抑えられている可能性があります。
歯周病が進行すると口臭が強くなることがあるため、口臭が改善されているか確認することも大切です。
歯茎が腫れていないか、炎症が改善されているかも併せて確認すると判断できるでしょう。
歯周病は完治するのか?
一度歯周病になると長期間治療を続ける必要があるため、治らないのではないかと不安に思う人もいるかもしれません。
確かに、歯周病によって失われた歯周組織は、ある程度再生しますが、完全に元に戻ることは少ないのです。
ゆえに、歯周病は一度進行して重症化すると完全に元に戻すことは困難で、進行を止めてある程度改善されれば完治とみなされます。
歯周病の治療目標は、歯周組織の炎症を鎮め、歯周病の進行を抑制し、歯を保持することです。
歯周ポケットの深さを3mm以下に保ち、歯茎からの出血を止めて歯の動揺を最小限に抑え、定期的に検診を受けることで、歯周病をコントロールできます。
まとめ
歯周病が完治したのかどうかは、歯科医院でいくつかの検査を受けて検査結果を総合し判断する必要があります。
ただし、セルフケアの変化によってもある程度判断できるでしょう。
そもそも歯周病が完治するのか疑問に思われるかもしれませんが、完全に元の状態に戻ることを完治と見なすのではなく、症状の悪化を止めてできる限り改善されれば完治となります。
治療には長い期間がかかるため、途中で諦めずにきちんと治療を続けて完治させましょう。
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