歯周病は口内で発生し、歯や歯茎にダメージを与えて歯を喪失する原因となる病気です。
それだけでなく、悪化すると全身疾患の原因にもなる、実は恐ろしい病気です。
歯周病は肥満と深く関わっているといわれていますが、どのような関係があるのでしょうか?
肥満と歯周病の関係を解説します。
肥満と歯周病の関係は?
肥満と歯周病はお互いに影響を与え合う関係にあります。
肥満は歯周病のリスクを高め、また歯周病が肥満を引き起こす可能性が示唆されているのです。
肥満によって免疫力が低下し、炎症物質が増加することで、歯周病の原因となる歯周病菌の増殖が促進されます。
また、歯周病菌が増殖することで歯を支える骨が溶かされてしまい、歯周病の進行を早める可能性があるのです。
肥満になると、体内の炎症性サイトカインという歯周病菌の増殖を促進し、歯周病の進行を早める物質が増えてしまいます。
肥満になっていると免疫力が低下してしまうため、歯周病に対する抵抗力が弱くなるでしょう。
さらに、脂肪細胞から分泌されるTNF-αなどの炎症物質は、歯を支える歯槽骨を溶かし、歯周病を悪化させると考えられています。
加えて、歯周病の細菌感染によって血中の炎症物質が増加すると、肝臓や脂肪細胞に作用して肥満を誘発する可能性もあるのです。
一部の研究では、歯周病と肥満は相互に影響し合うため、歯周病が肥満を引き起こし、肥満が歯周病を悪化させるという悪循環があると明らかになっています。
肥満と歯周病のリスクを防ぐには
肥満と歯周病の関係の研究によると、体脂肪率が5%増えると歯周病のリスクは30%増えるといわれています。
また、肥満度を測る指標であるBMIが高い人ほど、歯周病にかかっている割合も高いという調査結果もあります。
肥満が原因で糖尿病になって血糖値が高くなることも、歯周病の進行を早める要因です。
肥満と歯周病の悪循環に陥るリスクを防ぐためには、まず適切な体重を維持して肥満を改善しなければなりません。
歯周病を防ぐには、歯磨きを習慣にして毎日丁寧に行い、定期的に歯科医院で歯周病のチェックを受けましょう。
食生活を見直し、バランスの取れた食事を摂ることも重要です。
さらに、禁煙も歯周病のリスクを減らすために有効となります。
まとめ
肥満と歯周病とは相互関係があり、肥満になると歯周病のリスクが高くなり、歯周病になると肥満になりやすいという悪循環に陥る可能性があります。
肥満になると抵抗力が低下してしまい、体内の炎症性サイトカインが増加して歯周病菌が増殖するのを促進します。
脂肪細胞からはTNF-αなどの炎症物質が分泌されるのです。
体脂肪率が5%増えると歯周病リスクは30%増えるといわれるため、肥満になるのを防ぐようにしましょう。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。