虫歯が悪化して根の治療(根管治療)を行った場合には、削った部分に「ガッタパーチャ」という専用の詰め物をし、歯の内部を密封します。
聞き慣れない名前に戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは歯の健康を守るために欠かせない歯科材料の1つです。
今回は、ガッタパーチャが一体どのような素材なのかを分かりやすく解説します。
ガッタパーチャとは?
「ガッタパーチャ」という名前は、マレー語でゴムの木を指す言葉に由来しています。
マレーシアに自生する「ゴムの木」を原料とした天然樹脂の一種です。
歯科治療での歴史はかなり長く、1850年頃から170年以上も世界中で使われ続けている歯科材料です。
根の治療に使われる際は「ガッタパーチャポイント」という棒状の姿をしています。
実際に使用される製品には操作性を高めるため、複数の成分が配合されています。
そのため、名前の由来にもなったゴム成分の割合は、実は全体の約20%に過ぎません。
残りの約70%は酸化亜鉛などで構成されており、これらを絶妙に配合することで、歯の根にぴったり合う理想的な硬さと柔軟性を実現しています。
ガッタパーチャの特徴
ガッタパーチャが根管治療に欠かせない理由は、「体への優しさ・なじみやすさ」にあります。
生体親和性が非常に高く、体になじみやすいため、アレルギーを引き起こす心配がほとんどない安全性の高い材料です。
「シーラー」という専用セメントと一緒に詰め込むことで歯の根をしっかり密閉でき、後で再治療が必要になった場合には、スムーズに取り除くことができます。
また、他の素材に比べてコストを抑えられる点も大きな魅力です。
一方で、ガッタパーチャそのものには持続した殺菌作用はありません。
そのため、お口の状態によっては、より殺菌効果に特化した他の材料が検討されることもあります。
自身のお口の状況に最適な素材が気になる場合には、歯科医師へ相談することをおすすめします。
まとめ
根管治療の仕上げに使われるガッタパーチャは、マレーシアのゴムの木から採れる樹脂を主原料とした、170年以上の実績がある歯科材料です。
棒状の「ガッタパーチャポイント」として使用されますが、実はその成分の約70%は酸化亜鉛で、ゴム成分は20%ほどと意外な配合になっています。
非常に体に優しく安全性が高いうえに、他の材料に比べて安価である点が大きな強みです。
一方で、持続的な殺菌作用は備えていないため、症例によっては他の薬剤との使い分けが検討されることもあります。
成城で予防歯科をお考えの際には、『Kデンタルクリニック成城』にご相談下さい。
患者様と向き合い、可能な限り歯を傷つけない治療法をご提案させて頂きます。
スタッフ一同、お待ちしております。
